墓石の「院号」とは?意味と由来を詳しくご紹介!
2024/05/28
墓石には、施主の名前や生年月日、没年月日などが刻まれていますが、その中に院号という文字が見られることがあります。一体、この院号とは何なのでしょうか?本記事では院号の意味や由来、そして刻む際のマナーについて詳しくご紹介します。
目次
墓石に刻まれる「院号」とは?
お墓には、亡くなった人の尊号や号、そして家族や先祖から受け継いだ姓や名前が刻まれることが一般的ですが、墓石に刻まれる院号については、あまり知られていないかもしれません。 院号とは、仏教の寺院名に由来するもので、歴史的には貴族や公家の邸宅を~院と称することから始まり、やがて寺院やその門弟、果ては地域の領主・豪族にも与えられるようになったものです。現代でも、特定の家系に伝わる院号を持っている家もあります。 お墓に刻まれる院号は、先祖からの継承や、先祖が受けた表彰などによって与えられたものが多く、家祖が没後、その地位や功績に相応しい称号が贈られることが一般的です。家紋とともに刻まれることも多いので、ご先祖さまが所属した家柄や団体を表す塔婆にも、院号が刻まれることがあります。 院号は、お墓に刻まれた文字から、ご先祖さまの生涯や家族のエピソードを知ることができる貴重な資料ともなります。ご家族が院号を持っている場合は、ぜひお墓参りの際に確認してみてはいかがでしょうか。
「院号」の由来にはどんな意味が込められている?
院号という言葉は、お寺や神社、そしてお墓でもよく使われるものです。お墓においての院号とは、そのお墓の名前のことを指します。では、なぜお墓も院号という呼び名がつけられているのでしょうか? 院号という言葉は、仏教用語の一つであり、院という字には、神聖であり、高貴であるという意味が込められています。そのため、お墓における院号も、故人を神聖であり、高貴な存在として、永遠に偲ぶためのものとされています。 また、院号は、故人が常に孤独であったり、社会に貢献した功績があったりする場合に用いられることが多いです。その故人が亡くなった後も、周囲からその人の存在が忘れられずに、愛され続けるという思いを込めて、お墓に院号がつけられるのです。 お墓には、故人の霊が安らかに休まるための場所としての意味があるだけでなく、故人を偲び、想いを伝える場所としての意味もあります。それが院号という名前を持ったお墓の存在意義でもあるというわけです。
「院号」が最初に用いられた時代とは?
院号と呼ばれるお墓の名称は、平安時代から存在しています。当時、貴族たちは自らの氏族や家族のために、格式高いお墓を建立することが一般でした。その際に、院号が使用されました。 院号とは、建立者の名前や、所属する氏族名を由来とするお墓の名称であり、その中には非常に格式の高いものもありました。中でも有名なのが、葛原京の西方に位置する草創寺というお墓です。こちらの院号には、天皇や貴族たちの中で、格が非常に高いものも登録されていました。 現代でも、院号は、格式の高いお墓に用いられることが多く、名門家庭や公的機関が多く使用しています。その中には、歴史的に名高いものも多くあり、訪れる人々にとって、大変に印象深いものとなっています。
「院号」はどんな人々に与えられていたのか?
院号とは、仏教寺院や菩提寺において、官位授与や功績によって与えられる称号のことです。しかしこの院号は、実はお墓においても同様に与えられることがあります。お墓の場合、先祖代々に続く家系によって受け継がれるものが多いですが、特に著名な人物や功績のあった人には、その功績を称えて院号が与えられることがあります。例えば、幕末の志士・坂本龍馬をはじめ、多くの歴史的人物が院号を受け継いでいます。また、商業でも業績などによって名が知られた企業家や、文化人、芸術家などにも院号が与えられることがあります。お墓に院号を刻むことで、その人物の功績や人格、美徳を後世に伝え、尊重することができるのです。
現代では「院号」はどのように選ばれる?
お墓業界において、墓の名前を院号と呼びます。元々は仏教の寺院における命名方法であったものですが、現代では一般的に使用されるようになりました。しかし、院号の命名には独自のルールがあります。 例えば、先祖の名前を加えたものや、縁起の良い言葉を組み合わせたものなど、その家族や地域に伝わる独自の意味合いを持った名前を付けます。また、特定の仏教団体や特定の宗教に関するものである場合もあります。 さらに、現代では萌えあがる墓という墓の形状やデザインも注目されています。墓石にキャラクターを彫り込んだり、墓地周辺に花や石を飾ったりすることもあります。このようなものを含め、個性的な院号を付けることで、故人の個性や趣味を表現することができます。 いずれにせよ、院号命名においては、故人や遺族の意見を尊重し、温かみや思い出につながるようなものを選ぶことが大切です。